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■研究組織
代表者
西秋良宏:東京大学・総合研究博物館・教授;先史考古学・考古学資料解析
研究分担者
加藤博文:北海道大学・アイヌ・先住民研究センター・教授;北ユーラシア考古学・シベリア考古資料の解析
門脇誠二:名古屋大学・総合博物館・助教;西アジア考古学・西アジア・アフリカ考古資料の解析
連携研究者
小野:明治大学黒耀石研究センター・センター長;ヨーロッパ考古学・ヨーロッパ考古資料の解析
大沼克彦:国士舘大学名誉教授;石器技術研究・石器製作実験
松本直子:岡山大学・社会文化科学研究科・教授;認知考古学・認知考古学的解釈
研究協力者
高倉:北海道大学・埋蔵文化財調査センター・助教;日本考古学
佐野勝宏:東京大学・総合研究博物館・特任助教;ヨーロッパ考古学
長沼正樹:北海道大学・アイヌ・先住民研究センター・准教授;北ユーラシア考古学
仲田大人:青山学院大学・文学部・講師;旧石器考古学
長井謙治:東北芸術工科大学・講師;石器技術研究
近藤康久:総合地球環境学研究所・研究高度化支援センター・准教授;考古学・地理情報学
城西大学・経営学部マネジメント総合学科・助教;民族考古学・歴史考古学
海外共同研究者
Olaf Jöris:ドイツ・ローマ・ゲルマン中央博物館旧石器時代研究部門・研究員
招待研究者
日暮泰男:近畿大学・医学部生理学教室・博士研究員;人類学
■全体研究計画(2010―2014)

【研究目的】
学習(教育)は人類の生存戦略を決定的に左右する。考古資料は先史時代の学習行動を語る唯一の物証である。本班は、考古学的証拠の収集と分析を通して旧人・新人の学習行動の違いを実証的に解明することを目的とする。学習の場であった遺跡の構造及び学習の所産である石器製作伝統の時空分布と消長パタンを復元・分析し、両者の学習行動を実証的に再構築する。その違いによって、学習仮説に基づく旧人・新人交替劇モデル構築に寄与する。

【研究方法】
ユーラシア大陸西半の交替期の旧石器時代遺跡・遺物を材料として次の研究をおこなう。①旧人・新人遺跡の生活層における石器分布の構造及び製作伝統の通時的変化を分析し、両者の学習行動の違いを示唆する物証を提示する。②交替期の遺跡の文献データを集成、分析し、石器製作伝統の消長パタン、時空分布のあり方、新伝統出現の契機など、文化の伝達継承、創造行為に関わる証拠を旧人・新人間で比較する。③石器製作実験を実施し、学習行動と石器製作伝統形成過程の相互作用を実証的に解明する。旧人・新人は技術の教示法を異にしていた可能性があり、実験は社会学習の内容の違いに焦点をあてる。④以上の結果をもとに両者の学習行動の性質、差異を明らかにし、旧人・新人間で技術格差、交替劇が生じたメカニズムを論じる。


文部科学省科研費補助金「新学術領域研究」:ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相: 学習能力の進化に基づく実証的研究
プロジェクト本部:高知工科大学・総合研究所/〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 CIC東京302 TEL:03-5440-9039 FAX: 03-5440-9119
  お問い合わせ先:koutaigeki@gmail.com
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